2022/4/13
「モバイルワークステーション」
株式会社ELSA(エルザジャパン)が、高性能なモバイルワークステーションシリーズ「ELSA VELUGA G3」を今年の2月に発売していることが判明!
完全に確認不足で、今さっき知り、いろいろスペック等を確認していた。
今回発売されていた「ELSA VELUGA G3」シリーズの中でも最も強力に仕上げられたモバイルワークステーションが、
ELSA VELUGA A5000 G3-17の上位モデル「モデル番号:ELVG317-i9A5K6412SWP1R」だ。
スペックに関しては後ほど紹介するが、価格は69万6,000円っとかなり抑えられた値段設定となっている。
今日はそんな株式会社ELSAから発売されたモバイルワークステーション
ELSA VELUGA A5000 G3-17の上位モデルについて情報をまとめていく。
スペック・外観
スペック
メーカー | ELSA(エルザ・ジャパン) |
---|---|
製品名 | ELSA VELUGA A5000 G3-17 製品コード:ELVG317-i9A5K6412SWP1R |
サイズ | 397 x 284 x 25.9 mm |
重量 | 2.9kg |
CPU | Core i9-11980HK(8コア/16スレッド) 動作クロック:ベース2.6/ターボ5.0GHz |
GPU | NVIDIA RTX A5000 Laptop VRAM:16GB GDDR6 CUDAコア数:6144 Tensor Core数:192(第3世代) RTコア数48(第2世代) |
RAM | 64GB(32GB x 2) DDR4-3200 SDRAM SO-DIMM |
ストレージ | 2TB(PCI Express Gen 4 1TB×1、PCI Express Gen 3 1TB×1) |
モニター | 17.3インチ 液晶パネル 3840×2160(リフレッシュレート120Hz)、DCI-P3 100% |
インターフェース |
・HDMI 2.1 × 1 ・Mini DisplayPort 1.4 × 1 ・Thunderbolt 4 × 1 ・USB Type-C × 1(USB 3.2 Gen 2) ・USB Standard-A × 1(USB 3.2 Gen 2) ・USB Standard-A × 2(USB 3.2 Gen 1) ・SD7.0(SD Express規格準拠)×1 ・Φ3.5mm4極マイク/ヘッドホン コンボポート×1 |
その他 |
・FHDカメラ内蔵 ・タッチパッド部左上に ・ケンジントンロック |
バッテリー | 99.9Whr 稼働時間4.5時間 |
価格 | 69万6,000円 |
さらに詳しいしペックはこちら(メーカーサイト)
外観
【正面】
【側面(右)】
【側面(左)】
「ELSA VELUGA A5000 G3-17」の注目ポイント
強力なモバイル専用CPU「Core i9-11980HK」搭載
CPUは強力なモバイル専用CPU「Core i9-11980HK」が搭載されている。
モバイルワークステーション最上位CPUの「Xeon W-11955M」に性能面で匹敵するほどのCPUだ。
もちろんセキュリティー関連で言えば「Xeon」に軍配が上がるのだが、「Xeon」の方が40ドルほど高くなる傾向にある。
ただ個人が使うCPUとしては「Core i9-11980HK」で十分すぎるほどの代物だ。
動作クロックとしては、ベース2.6/ターボ5.0GHzとなっており、8コア/16スレッドの仕様となっている。
ECCメモリーはi9 CPUなので非対応となっている。
メモリエラーに起因するマシンダウンを可能な限り防ぎたいのであれば、大きな欠点になるが、モバイル機でそこまで求める作業を行うか?っと言われるとかなり稀な使用方法のため、そこまで問題視はしなくても良いだろう。
プロ向けハイエンドGPU「NVIDIA RTX A5000 Laptop」搭載
GPU(グラフィックス)には新世代高性能プロ向けハイエンドGPUとして「NVIDIA RTX A5000 Laptop」が採用されている。
ラップトップAシリーズの最高位ということで、ユーザーを最高の条件でサポートしてくれるだろう。
以下の表はRTX A5000 と RTX A3000の比較だ。
VRAMに10GBも差が出てきており、VRの活用にA5000が、かなり有効であることがわかる。
RTX A5000 Laptop |
RTX A3000 Laptop |
|
---|---|---|
メモリ容量 | 16GB GDDR6 | 6GB GDDR6 |
CUDAコア数 | 6144 | 4096 |
Tensorコア数 | 192(第3世代) | 128(第3世代) |
RTコア数 | 48(第2世代) | 32(第2世代) |
ディスクトップのように多彩なインターフェース

ラップトップ両側にはデスクトップワークステーション同様の多彩なインターフェースを搭載している。
SDカードリーダーはもちろんのこと、各ジェネレーションを揃えたUSBーAポートが3つに、USB-C Gen.2が1つ付属している。
またケンジントンロック穴も搭載しており、物理的なパソコンの盗難を防げる処理が施されている。
さらにラップトップの背面には入出力ポートが搭載されており、外部モニターへの出力や、LANポート・ACアダプタポートがまとめられている。
出力系統が全て背面にまとめられているので、側面がすっきりする設計だ。これは非常に嬉しい配慮だ。
超大型に設計された排気口
他社のラップトップモバイルワークステーションを比べるとデメリットになる厚さだが、これには理由がありそうだ。
他のメーカーのワークステーションは薄くても独自の冷却ファンを活用して、筐体内の熱を放出する設計となっているが、
「ELSA VELUGA G3」はそもそもの排気口のスリットが大きく設計されており、ファンの性能に全て委ねるようなことをしてる感じではなさそうだ。
ラップトップ裏側のスリットも可能な限り多く設けられているほか、ラップトップの裏の吸気量を多くするために滑り止めを兼任している凸ゴムが少し高めになっている。
左右・背面・下と冷却の効率を高める設計がしっかりとしているように感じた。
1TBづつに分けられたストレージ
嬉しいポイントとしてストレージの設計がある。
他のメーカーだとそれぞれのストレージがレイド設定されているパターンが多く、データの整理や、ストレージの入れ替えが面倒な仕様になっているものが多いのだが、
「ELSA VELUGA G3」は1TB+1TBで合計2TBのストーレージが用意されており、レイド設定はされていない。
つまり別々のストレージとして設定されているのだ。
メインストレージの1TBは、PCI Express Gen 4で接続されており、速度の求められるOSやアプリケーションを置いておくストレージに設定されている。
残りのサブストレージの1TBは、PCI Express Gen 3で接続されており、作業データの保存用ストレージとして設定されいる。
これは実際にワークステーションを触っている人でなければ、なかなか気づかないポイントだ。
それをメーカーの方でプリセットしてくれているのは非常にありがたい。
【結論】
モバイルワークステーションの選択肢として非常に有りなラップトップだ。
強力なCPU・GPUの搭載はもちろんのこと、64GBの大容量RAMや、デスクワークステーションにも負けないインターフェースの数、冷却効率の高そうな設計、ストレージの割り振りっとかなり目を引くモバイルワークステーションではないだろうか?
日本メーカーからのモバイルワークステーションの製品ということで非常に期待ができる。
外出先での3DCGやCAD作業、モバイルVRにも十分な性能を発揮してくれることは間違い無いだろう。