「VRHMD(ヴァーチャルリアリティーヘッドマウントディスプレイ)」
2021年4月22日、HTCは新型VRHMD「HTC VIVE Air」を開発していることがリークされました。
発売日はまだ正確に決まっていないものの、どのようなVRデバイスなのかアウトラインが公開されているため、今回の記事では、
「HTC VIVE Air」
の情報を簡単にまとめていく。
さっそくだが、情報を確認していこう。
「HTC VIVE Air」とは?
台湾のメーカーである「HTC」と、アメリカのメーカー「Valve」が共同開発したVRヘッドセットが「HTC VIVE」だ。
その「HTC VIE」シリーズの最新VRHMDが、「HTC VIVE Air」だ。
IFデザインアワードのサイトに情報公開されたページによると、「HTC VIVE Air」はVRフィットネス用途に最適化設計されたVRヘッドセットのようだ。
詳しいスペックに関しては、2021/04/25現在リークはされていない。
外観
【全体像】
【側面】
【下側】
【アセンブリ図】
詳しく見ていく
インサイドアウト型に対応?
「HTC VIVE Air」の画像を見てみると、VIVE Focusと同じようなセンサー(カメラが)前面に設計されている。
このことから、インサイドアウト型(外部センサー不要)6DoFトラッキングに対応しているとみていいだろう。
また、このセンサーについて
VIVE Focusはデュアルカメラ(2つのセンサー)が搭載されていたが、「HTC VIVE Air」の画像を見た感じではセンサーは4つ搭載されている。
ルームスケールの感知精度を高めるためと予想。
ワイヤレスが採用
上記の写真を見ていただくとわかる通り、ケーブルが視認できない。
このことから
「VIVE Focus」や「Oculus Quest 2」 のようなスタンドアロン型で、PCとの接続が不要なタイプと考えられる。
フィットネス用途となれば、ケーブルは間違いなく邪魔になるので、ここら辺は「VIVE Focus」の技術を受け継いでいると考えていいだろう。
通気性が高い?
リーク画像の1枚に、HMDを下から見ている画像がある。
この画像から予想するに、メッシュ機構が採用により、汗などによるレンズの曇りを抑制する機能が設計されていると考えるべきだろう。
オーバーホール可能
フィットネス用途となれば、気になるのが汗によるVRHMDの汚れだ。
それを解消するために各部品はオーバーホール(完全分解)できるようになっている模様。
ファブリック素材が採用されており、洗濯も可能と見る。
洗濯による部品の耐久性が気になってくるポイントではあるが、非常にうれしいポイントと見ていいだろう。
懸念点
縦方向の固定が弱い?
顔に固定するVRHMDで懸念されるのが固定力だ。
横方向や額にフィットする構成になっているのは「VIVE Focus」と同じ。
しかし、頭頂部の固定がないので、フィットネス時にHMDがぐらぐらと揺れないかが心配になる。
ただでさえVRHMDの構造上、目の部分が画面の影響で飛び出してしまうため、すこし激しい動きをするとぐらぐらとしてしまう。
これを言ってしまうときりがない所ではあるのだが、懸念点として挙げさせていただいた。
選択による耐久性
オーバーホール可能で、部品を洗うことができるという点はメリットに挙げられるが、
その一方で、部品の耐久性も気になるポイントだ。
また、買い替えようのパーツもどのくらいの値段で設定されるかも見ておきたいポイントになる。
さらに詳しい情報はVIVECON 2021で発表か?
さて、ここまで情報をまとめてきたが、以下の情報がまだリークされていない。
・ディスプレイ解像度
・FPS値
・プロセッサ
・バッテリー容量
・発売時期
・価格
など
まだまだ不明点が多い「HTC VIVE Air」ではあるが、
5月11日に、HTCはイベント「VIVECON 2021」の開催を控えている。
ここで正式に「HTC VIVE Air」について発表があるかもしれません。
それまで正座待機となりそうだ。
【VIVECON 2021 5月12日 午前1時 開催予定】
https://ifworlddesignguide.com/entry/309526-vive-air-vr-headset
iF WORLD DESIGN GUIDEはこちら