パソコン関連

パソコン工房がXeon W-1300シリーズ搭載のワークステーションを発売!

2022/1/9

「ワークステーション」

ワークステーションとは簡単にまとめると、「安定性と高性能を持った、業務用に完全特化したパソコン」のことを言う。
CPU・GPU・RAM・MBなどが専用のものが多く、基本的にかなり高価なパソコンになる。


今回パソコン工房は、CPUにXeon W-1300シリーズを採用したワークステーション4機種を発売。
ビジネス向けのSOLUTION∞から2機種。
クリエイター向けのSENSE∞から2機種。
合計4機種が用意された。

今回は各シリーズを見比べてみる。
ワークステーションを導入しようとしている方は、是非確認していってほしい。

では早速見ていこう。

スペック・外観

スペック

外観

【SOLUTIONーシリーズ】

【SENSEーシリーズ】

「パソコン工房ーワークステーション」の注目ポイント

CPUは全てのシリーズでXeonが採用


今回のワークステーションは全てのシリーズでXeon-W 1300シリーズが採用されている。
中でも、基本構成はXeon W-1370Pが基本となっており、一部のモデルでXeon W-1390Pが採用されている。

この2つのCPUの違いは以下の通り。
Xeon W-1370Pは、8コア/16スレッド・ブーストクロック:5.20GHz・ベースクロック:3.60GHz
Xeon W-1390Pは、8コア/16スレッド・ブーストクロック:5.30GHz・ベースクロック:3.50GHz

2つのCPUはブースト時5.00GHzの壁を超えているので処理速度に不満が出てくることはないだろう。

コア数も8コア/16スレッドと複数のアプリケーションが立ち上がっても問題なく動作してくれる。

非常に強力なCPUと言っていいだろう。

W480チップセット ASUS Pro WS W480-ACEが採用


MB(マザーボード)は「ASUS Pro WS W480-ACE」が搭載。
ワークステーション専用のマザーボードで、信頼できる安定性が売りだ。

I/Oインターフェースも基本のものが全て揃っている。

オンボードの機能も備わっているのでマザーボードがなくても機能する。
追加のUSB拡張もサポートしているので普通に使っている分には全く問題ないだろう。

【搭載しているインターフェース】
・Thunderbolt 3 × 2
・USB 3.1 × 4
・USB 3.0 × 4
・USB 2.0 × 2
・2.5Gigabit Ethernet
・Gigabit Ethernet
・HDMI(オンボード)
・音声入出力

もちろんデュアルイーサネットに対応している。
インテル 2.5Gイーサネットは、従来のLAN接続を最大2.5倍の帯域幅で強化されている。

なによりECCメモリに対応しているので、安定した運用が可能だ。

さらに詳しい情報はこちらのメーカーサイトを参照してほしい

RAMはECC対応の安心構成


RAMはECC機能付きの物が基本構成となっている。

RAMECCはError Checking and Correctingメモリの略で、メモリ上で発生したシングルビットエラーの検出に対して訂正を可能とするメモリだ。
通常のMBでは対応していないものが多く、専用のワークステーション専用のMBが必要になる。

メモリエラーに起因するマシンダウンをできるだけ防ぎたい用途において非常に強力なRAMだ。
例えば24時間365日稼働させるサーバー向けパソコンや、何週間も演算させるシミュレーション等の作業などパソコンの演算中にエラーを起こして止まってしまわないようにするためには絶対に必要な項目になる。

あなたの作業環境を安定させてくれる非常に重要かつ、強力なRAM(メモリ)だ。

脅威のGPU RTX A5000搭載


最上位モデルの「SENSE-FW48-LCW137-QPX」にはNVIDIA RTX A5000が搭載されている。

NVIDIA RTX A5000は、RTX A6000に次いで強力なグラフィックボードで、OPEN-GLに完全特化し、NVIDIA Ampereアーキテクチャに基づいて構築され、24GBのGPUメモリを搭載したグラフィックボードだ。

詳しい説明はこちらで紹介しているので時間があれば確認してほしい。

ワークステーション向けグラフィックボード「NVIDIA RTX A5000」が発売プロのクリエイターが求める最高級グラフィックボードのシリーズ 「RTX A」シリーズに新たに「5000」番の「RTX A 5000」が店頭発売された。 「RTX A」シリーズの中で一番最初に発売されたのは「RTX A 6000」で、すこし期間を空けての「A 5000」「A 4000」の発売となった。 データサイエンティストやCAD/CAEを使用するエンジニア、3Dグラフィックス制作などを行なうクリエイターといった、プロフェッショナルの仕事をこなす方にとっては、喉から手が出るほど欲しい製品だ。...

値段がかなり抑えられている。


他のメーカーで買おうとすると100万近くになってしまう最上位グレードが約半額で買えてしまう。
メーカーサポートなどの有無も関係してくる項目だが、この値段差はやはり注目のポイントだ。

「パソコン工房ーワークステーション」の注意ポイント

CPUクーラーの選定に注意

SOLUTIONシリーズの2機種はCPUクーラーがサイドフローの空冷クーラーが採用されている。
CPUの動作が激しく、温度が高くなりがちなため空冷では冷めしきれない可能性が考えられる。

ここら辺は自身のCPU使用率を考慮して「簡易水冷クーラー」を導入してもいいと思われる。

SENSEシリーズの2機種のCPUクーラーは「簡易水冷クーラー」が初期設定されているのだが、こちらも注意が必要だ。

簡易水冷は構造上、長年使っていると内部の冷却水が蒸発し、冷却機能が下がる可能性がある。
CPUが爆熱仕様のXeonが積まれているため、簡易水冷が最適解となるのだが、経年による冷却水減少を考慮すると、3年に1回はCPUクーラーを交換する必要が出てくる。

簡易水冷にカスタマイズおよび・セットしているとは言えど、ここら辺は安定した運用をするためにしっかり頭に入れておきたい情報だ。

RAM容量は可能な限り多く積みたい

近年、多くのアプリケーションはRAMの使用率が激しい。
「SENSE-FW48-LCW137-QPX」(最上位モデル)以外はRAMの初期構成が16GBと少し物足りなく感じる。
私個人の感想だが、長期間かつ複数のアプリケーション操作を考慮する上で32GBにカスタマイズしておきたいところだ。

ECCメモリなので増設費が高くなりがちな項目ではあるが、ここは絶対にケチらないでほしい項目だ。

ちなみにRAMは枚数を増やすごとにエラー率が高くなる傾向にある。そのため
8GB x 4枚 =32GBの構成よりも
16GB x 2枚 = 32GB構成の方が安定するのでこちらがおすすめだ。

いくらECC機能があると言えど、ここら辺は余計なエラーを出さないためにも、16GB x 2枚 = 32GB構成でカスタマイズをしてほしい。

ストレージは大容量に!


各シリーズのストレージはNVMe対応 M.2 SSD 500GBが採用されている。
外部のサーバー(NAS)などがある場合を除けば、500GBではかなり少なく感じてしまう。

なので最低でもM.2 SSDは1TBへの増設したいところ。
もし贅沢にシステム用SSDとデータ保存用のSSDで分けるのであれば

システム用 :NVMe対応 M.2 SSD 1TB
データ保存用:NVMe対応 M.2 SSD 2TB

あればかなり長期間運用が望めるだろう。

ATX電源が気になるならグレードアップ!


全てのシリーズでATX電源は700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源が採用されている。
ここで気になる方も多いだろう「BRONZE認証」の部分。

長期間かつ長時間使うことが想定されるワークステーションなので、電源効率にも注意を払っておきたい。
せめてGOLD認証のATX電源か、いらないかもしれないが贅沢な仕様で「800W [80PLUS TITANIUM認証]」をつんでもいいかもしれない。

ここら辺は、しっかり自分の中で線引きをしてカスタマイズするか否かを決めよう。

【結論】個人で据え置きワークステーションを買うならパソコン工房一択?


自分の作業環境にマッチしたシリーズで、カスタマイズを施すことが前提となるシリーズ。
そのため、ユーザーにはかなり難しい選択が迫られる。

しかしながら、他で買うよりも圧倒的に安く購入できるので、しっかり調べ込んでカスタマイズ購入をしてほしい。

もし他のメーカーで買おうものなら、最上位グレードだと100万越えになるメーカーが多いが、パソコン工房なら半額ほどで済む。
メーカーサポートなどの有無も関係してくる項目だが、この値段差はやはり注目のポイントだ。

これを気に皆さんもワークステーションデビューはいかがだろうか?

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