2023/12/17
「FHDモバイルモニター」
リモートや外出先で仕事を行なっているビジネスパーソンが多くなってきた現在。
モバイルモニターの需要が大きくなり、現在も様々のメーカーからモバイルモニターが販売されている。
デュアルモニター環境を1度でも体験すると、なかなか1画面の作業に戻すは難しい。
そうなると必然的に、外でのデュアルモニター環境の構築としてモバイルモニターに手を出す方が本当に多いのだ。
さて、今回レビューするのがGeChicより新発売された「M152H」だ。
モバイルモニターにも関わらず、USB-PDに対応しているという希少な機能を持ったモニターで、
私もついつい飛びついてしまった。
前回 当ブログでも紹介した「M161H」を販売しているメーカー「GeChic」の新作モニター。
さっそくレビューしていこう。
こちらの記事は、テックウインド株式会社様より
プロダクトを提供いただきレビューしております。
スペック・外観
スペック
メーカー | GeChic ゲシック |
---|---|
製品名 | ON-LAP/M152H |
重量 | 768g |
サイズ | 358 x 238 x 21(7) mm |
パネル | ADSDS アンチグレア |
色域 | NTSC比72% 確保 |
解像度 | FHD 1920 x 1080 |
最大表示色 | 1620万色 |
リフレッシュレート | 60Hz |
インターフェース |
・HDMI ・USB-C (映像出力用) ・USB-C (充電用) ・3.5イヤホンジャック ・USB-A |
スピーカー | 最大2W ステレオスピーカー |
価格 | 約39,800円 |
GeChic社について
GeChic Corporation.(ゲシック コーポレーション)は 台湾台中市に本社を置く新興のPC関連機器メーカーだ。
2010年に設立され、「既存の枠にとらわれない 新たなモバイルビジュアルを」という理念をもとに、他社には無いユニークな製品かつ便利で目を引く製品を開発している。
製造されるプロダクトは台湾製品を採用し台湾でアセンブリしている。
GeChic社のホームページはこちら
外観
【セット内容】
「M152H」本体に各種ケーブル(C-Cケーブル・HDMIケーブル・充電用USB-AtoC&A)・USBーCコンセントも付属している。
【専用ケース】
「M161H」と同じケースが採用されている。中はクッションもあり、モニターに傷がつきづらい構造になっている。
【モニター表面】
15.6インチのモニターで表面処理はノングレアで仕上げられており、写り込みは最小限になっている。
3辺はフレームレスになっており、モニターの左右下側には2Wスピーカーが搭載。
下部のスピーカー間は軽量化のための隙間が設けられている。
【モニター側面】
右側面にはUSBーA(最大5W)と電源ボタンが搭載。
モニターの薄さは最も薄い箇所で7mmで、インターフェースのボックス部分は21mmとなっている。
【モニター裏面】
裏面は各インターフェースが配置されている。
HDMIとUSB-Cコネクタ2種・イヤージャックの4つが搭載されており、DCINはUSB-CtoACを繋ぐことでモニター本体に電源を供給できる。
USB-CtoCでPD接続も可能なので使用用途の幅がとても広い。
映像系のインターフェースが全て後ろにまとめられているため、すっきりした配置だ。
またGeChicオリジナルギミックの「クイックリリース」も健在。
「GeChic:M152H」の注目ポイント
GeChicオリジナルギミック「クイックリリース」
「M161H」でも搭載されていた「クイックリリース」システムが「M152H」にも搭載されている。
上からスタンドを挿入することで0°〜70°
下からの挿入の場合は50°〜80°で調整可能となっている。
スタンドの端にはゴム材を使った滑り止めが装備されており、
モバイルモニターをしっかり固定可能。
上下どちらからも刺すことができるが、私自信は持ち運びを考慮するため上側から刺すことが多い。
GeChicから販売されているクイックリリースアクセサリーを使用することで、モバイルモニターの拡張性を高めることが可能だ。
「M152H」は別売りのアクセサリーで「M1S4 スタンド」というプロダクトがあり、
これは「M152H」に付属しているスタンドを取り外し、「M1S4 スタンド」にドッキングすることで据え置きのモニターのように扱うことができる。
2種類の電源供給システム
「M152H」はACtoCケーブルを接続することで電源を供給する他、USB-CによるPD(Power Delivery)に対応している。
据え置き型モニターではPD対応製品が多くある中で、モバイルモニターでのPD対応が可能というのは非常に珍しいポイントだ。
細かいスペックを説明すると、DC-INのTyep-Cが1つ。
もう1つのTyep-CはDP1.2対応かつPD(最大出力45W)なのでノートパソコンはもちろん、
iphone15やアンドロイド等のデバイス充電が可能だ。
※この場合は、DC-INでモニター自体に給電が必要
接続の幅が広いUSB-C接続
「M152H」はバッテリー非搭載だが、ノートパソコンから「M152H」へ給電が可能なのでUSB-Cを一本繋ぐだけで接続が可能。
他にもHDMIも搭載されているため、常設でドッキングステーションへHDMI接続し、USB-Cで一括接続ということも可能なので活用の幅が広い。
ちなみにDC-IN状態でUSB-C接続することでモバイルモニターとNintendo Switchを接続することも可能だ。
USB-C対応ということで iPhone15での接続も可能なので モバイルデバイスの大画面出力も可能になっている。
簡易的なスピーカーが搭載
「M161H」では見られなかったスピーカーが「M152H」では搭載されている。
ビジネス用途としては使用頻度は少ないかもしれないが、Nintendo Switchなどのゲーム用として使うのは有効に感じる。
バッテリー非搭載による本体の軽さ
モバイルモニターで重要な要素として「軽さ」がある。
どんなに便利でも持ち運びに難があるといずれ使わなくなってしまうことが多い。
「M152H」はバッテリー非搭載ということもあり、重量が「768g」っとかなり軽量な仕上がりだ。
15.6インチサイズのモニターでここまで軽いのも非常に珍しい。
「GeChic:M152H」の注意ポイント
ケースをもう気持ち大きくして欲しかった
コストの影響もあるが「M152H」のケースは、「M161H」と同じケース?が採用されている。
M161Hと比較するとBOX部分が2mmほど厚くなっている影響かすこしケースに入れにくい。
気持ちもう少し大きければ出し入れがしやすいな〜っと感じてしまう。
価格は他のFHDモバイルモニターと比べて気持ち高め
「M152H」の価格は約39,800円。
Amazonなどで販売されているFHDモバイルモニターが25,000円前後なので、価格は気持ち高めだ。
別途 専用スタンドの「M1S4」を同時購入を考えると45,000円ほどになる。
気持ち高めとはいえ、品質や利便性・今後の拡張性を考慮すれば、あまり気にしなくてもいいかもしれないが、購入時は是非セールのタイミングを狙いたいところだ。
【結論】「M161H」よりオールラウンダーなモバイルモニター。
15.6インチ FHDモバイルモニターとして販売された「M152H」。
モバイルモニターとしては非常に希少性の高いUSB PDに対応しているという強力な特徴を持ったプロダクトだった。
USB PD対応というだけで購入ポイントとしては非常に高いため、ビジネスユーザーに強く支持されると感じる。
もちろん、日々の利用に関してもゲームやコンテンツ鑑賞も可能な仕上がりとなっている。ここに関してはスピーカー搭載が大きいところだ。
クイックリリース対応のモニターの2作目として、小さいながらも明確な進化を取り入れたモニター「M152H」
今後もGeChicのモバイルモニター展開を要チェックだ。