2021/5/23
「LEDライト付きディスプレイラック」
デスク周りを整理されている方であれば、ほぼ必ず導入されているであろう収納システムがある。
それは「ディスプレイ収納(ラック)」だ。
その名の通り製品を「隠す」のではなく、「見せる」ことでインテリアを昇華させる収納技術。
これを読んでいるあなたも「ディスプレイ収納(ラック)」を活用しているのではないだろうか?
今回はそのディスプレイ収納をより高みに昇華させるアイテム「LED」を導入し、まるで美術館のようなディスプレイ体験ができる「LEDライト付きディスプレイラック」をDIYしていこう。
今回使用した部材(製品)
今回、私が用意した部材(製品)は以下の通り
【大型部材】
・IKEAーIVAR(イーヴァル)収納ラック 一式
・IKEAーOMLOPP(オムロップ)x2
・IKEAーVAXMYRA (ヴァクスミーラ)x4
・IKEAーTRÅDFRI 30w(トロードフリ)x1
・IKEA-TRÅDFRI ワイヤレススイッチ(トロードフリ)x1
・IKEA-FÖRNIMMA (フォルニマ)x1
【小型部材】
・壁用配線モール(小)1m x1
・壁用配線モール(大)1m x1
製品を簡単に1個づつ説明をさせてもらおう。
IKEAーIVAR(イーヴァル)収納ラック
IVAR(イーヴァル)はIKEAから販売されている組み立て式の家具だ。
ナチュラルな木の質感(パイン無垢材製or黒色パイン無垢材製)で、さまざまなアイテムが揃っているので、ニーズに合わせて組み合わせ、好きな色にペイントができるように設計されている。
IKEAーOMLOPP(オムロップ)
IKEAーOMLOPP(オムロップ)は細長いLED照明器具だ。
広いスペースのライティングに適した照明器具で、40・60・80cmの中から好きな長さをセレクトできるようになっている。
厚みも10mmとかなり薄く取り付けても存在が目立ちにくい。
出力は7.4wで400ルーメン(調光可能)の光を発することができる。
IKEAーVAXMYRA (ヴァクスミーラ)
縦横の幅が小さいスペースのライディングに適した照明器具で、高さ10mm、直径68mmの大きさのLED照明。
こちらも先ほどのオムロップと同じく薄型で、存在が目立ちにくい。
出力は1.4wで65ルーメン(調光可能)の光を発することができる。
スペックだけ見るとオムロップとの明るさ指数が広く見えるが、調光可能なので全く問題ない。
IKEAーTRÅDFRI 30w(トロードフリ)
LED照明(オムロップ・ヴァクスミーラ)を操作・接続するために必要なワイヤレスコントロール用のドライバだ。
製品は10w用と30w用の物があるのだが、LED接続数に大きく差があるため30wの方をお勧めする。
IKEA-TRÅDFRI ワイヤレススイッチ(トロードフリ)
LED照明のON・OFF・調光の操作をするために必要なワイヤレススイッチだ。
ボタンは少ないが必要十分。
IKEA-FÖRNIMMA (フォルニマ)
電力供給用のコンセントケーブル。
意外と買い忘れがちな製品。
壁用配線モール(小・大)
LEDの配線を隠すために必要な超重要部品。
このモールを使用して配線を視界から消して、「LEDライト付きディスプレイラック」をさらに美しくまとめ上げられる。
買い忘れがないようにしっかりと購入しておこう。
あると便利な道具
【配線モールをカットするためのハサミ】
安いのでなるべく、使用したいところです。
【ドライバー】
電動ドライバーがあれば最高ですが、今回は普通のドライバーで必要十分です。
僕のオススメのドライバー
DIYスタート
①棚の作成
まずは棚の作成だ。
使用するのはIKEAーIVAR(イーヴァル)収納ラック。
完成形は以下の3Dモデル写真。
これを完成させるために必要な部材をそれぞれ用意する。
・柱 × 4ヶ
・棚板(小) × 8ヶ
・棚板(大) × 4ヶ
・ブレース x 2本
・脚用キャップ x 8ヶ
①-地面に柱を2本設置する。
↓
②-柱の一番上と一番下に棚板(大)を設置して
幅の寸法をキープする。
棚板をセットするには、柱の内側に棚を固定するための孔が開いている。
ここに専用のピンを差して、棚板を固定することが出来る。
③-ブレースを活用し、棚が傾かないように
柱に固定する。
棚を90°キープ出来たら、棚がグラグラと動かないようにブレースを活用し固定しよう。
ブレースを付けないと以下の写真のようにグラグラと斜めに傾いてしまう。
④-「90°をキープ」かつ。「ブレースの止付け」が終わったら
棚板を好きな位置にセットする。
↓
⑤-ここまでで棚が1つ完成。
これで「大きい棚」が完成!
⑥-細い方の棚も、同じ方法を使用して組み立てる。
ブレースを付け忘れないようにしよう!
⑦-「大きい棚」と「細い棚」を連結するために余った棚板を
使用して連結させる。
※連結部分にはブレースはいらない。
↓
⑧-床に傷かつかないように棚の脚にキャップを付ける。
⑨-これで棚の構成は完了。
次はLEDの取り付けとなる。
②LEDを取り付ける
さて、ここからが「LEDライト付きディスプレイラック」を完成させるために必要な最も大事な作業だ。
残っている部材を確認しよう。
・IKEAーOMLOPP(オムロップ)x2
・IKEAーVAXMYRA (ヴァクスミーラ)x4
・IKEAーTRÅDFRI 30w(トロードフリ)x1
・IKEA-TRÅDFRI ワイヤレススイッチ(トロードフリ)x1
・IKEA-FÖRNIMMA (フォルニマ)x1
・壁用配線モール(小)1m x1
・壁用配線モール(大)1m x1
全て確認が終わったら、さっそくDIY再開。
⑩-棚板(大)には、図面の位置にLED照明OMLOPP(オムロップ)を取り付けよう。
⑪-棚板(小)には、この位置にLED照明VAXMYRA (ヴァクスミーラ)を取り付けよう。
各LEDの位置は可能な限りこの位置を守るようにしてください。
余計な部品の加工や、製品をライトアップさせたときに、見栄えが悪くなりがちだ。!
必ず図面の位置に設置するようにしましょう!
付属のプラスチック配線モールも配線に合わせてしっかりとまっすぐに取り付けよう!
これが斜めになると非常にかっこ悪くなるため注意が必要だ。
ライトアップしたい位置の上の棚に各自LED照明を配置出来たら。
最後に「配線計画」だ。
③配線計画
ここまでくれば、もうすぐでゴールだ。
「棚の完成」と「LED照明のセッティング」が出来たら最後に配線計画となる。
現状のままだと、ライトアップ用の配線が裏面にダラダラと見えてしまい、せっかくの「LEDライト付きディスプレイラック」が台無しだ。
そこで小型部材の「壁用配線モール(小・大)」が重要になってくる。
⑫まずは下準備として1000mmの配線モール(小・大)を1本100mmの長さになるようにカットし、合計20本の部品を作り出そう。
壁用配線モール(小)は棚板用
壁用配線モール(大)は柱用
⑬上記の配線モールの使用用途に沿って、板厚方向に対して貼り付けて行こう!
私の場合は下の写真のように配置で配線モールを配置し、配線計画を行った。
青=壁用配線モール(小) 緑=壁用配線モール(大)
全てのLED配線を直接視界に入ってこない一番上or下の段までもっていき、(画像は1番上まで持ってきた図)
・IKEAーTRÅDFRI 30w(トロードフリ)x1
・IKEA-FÖRNIMMA (フォルニマ)x1
上記のLEDドライバをLED配線と接続。
ACコンセントに繋いで準備は完了。
⑫-最後にTRÅDFRI ワイヤレススイッチをドライバに接続登録
「TRÅDFRI ワイヤレススイッチ」を「TRÅDFRI 30w」ドライバーと接続登録を行う。Wifiは必要なし
スイッチのON・OFF
ON・OFFの長押しで調光できるか。
それぞれ確認しておこう。
完成後の姿
晴れて完成!
完成後の姿が以下の写真だ。
【全体】
【ディスプレイ①】
【ディスプレイ②】
【ディスプレイ③】
【ディスプレイ④】
【ディスプレイ⑤】
【ディスプレイ⑥】
※壁掛け用の部品に関してはこちらの記事をチェックしてください。
最後の写真のパーツは同社IKEAで入手できる「SKÅDIS スコーディス」だ。
非常にカスタム性が高いアイテムなのでぜひ導入してほしい製品だ。
最後に
いかがだっただろうか?
超高級インテリア家具にしか見ることが出来ない「LEDライト付きディスプレイラック」をかなり、お手軽な方法・値段で作れたのではないだろうか?
私自身も「計画・構想・設計・組立・配置」という長い工程の末にようやく最高の回答とともに完成することが出来た力作だ。
特に値段と手軽さにはかなり頭を悩ませた部分だ。
・美術館のように製品を魅せたい
・デザイン性は絶対に捨てたくない
・ユーザーのカスタマイズ性を広げたい
・手に入りやすい部材や製品
・値段は可能な限り安いものを使う
・棚板は全段高さ調整可能で
・ライトスイッチは無線式で
・広い範囲の調光機能を持って
・電力も可能な限り低く
・加工は最小限に抑えたい
・Wi-Fiに負荷を掛けたくない
・配線計画に有利な形状にしたい
。。。。ETC
っといった超わがまま構成でDIYに取り組んだ。
もちろん捨てざるを得なかった項目もいくつかあるのだが、これが現状私の設計できる全てだ。
是非皆さんも、この記事のような「LEDライト付きディスプレイラック」を作り出してほしい。
ただの「ディスプレイラック」ではなく
ガジェットや製品を美術品のように「魅せるディスプレイラック」はあなたのインテリア空間をより良い空間にしてくれるはずだ。。。
ここまで長い記事を見ていただいたみなさんに感謝を。。。。