2021/4/3
「VIVE トラッキングデバイス」
2021年3月15日、HTCはVRHMDの拡張デバイス「Vive Tracker 3.0」と「Vive Facial Tracker」の国内発売を発表した。
HTC社が販売しているVRHMD「Vive Pro」シリーズ用のアクセサリとして発表された両機は、VRの世界を広げるデバイスになることは間違いない。
今回は「Vive Tracker 3.0」について、詳しく情報をまとめて行こう。
Vive Tracker(ヴァイヴ トラッカー)とは?
台湾のメーカーである「HTC」と、アメリカのメーカー「Valve」が共同開発したVRヘッドセット「Vive Pro」に使用することができるトラッキングデバイスのことだ。
VIVEシリーズのVRHMDの特徴はなんといっても「ルームスケール」。
部屋そのものが3D空間となり、ユーザーを仮想世界に自然に触れさせるとともに、周囲を歩き回ったり、手の動きを表現可能なコントローラーによりオブジェクトを操作したりして、没入感を高めた経験が可能となる。
そのVRルームスケール内に様々な現実の情報をトラッキングするデバイスが「Vive Tracker(ヴァイヴ トラッカー)」だ。
例えば、VR内に現実世界に自分の体(間接や腕、足)の動きをトラッキングしたり
物(テニスラケットなど)をVR空間内にトラッキングさせたりすることができるようになる。
今回紹介するのは「Vive Tracker」のシリーズ3代目となる「Vive Tracker 3.0」だ。
スペック
メーカー | HTC |
---|---|
製品名 | Vive Tracker 3.0 |
W x D x H(サイズ) | 70.9 x 79.0 x 44.1 mm |
重量 | 75g |
バッテリー寿命 | 7.5時間 |
FOV | 240° |
トラッキング | SteamVR™ BS1.0及びBS2.0対応 |
値段 | 17,500円 |
「Vive Tracker 3.0」のここがすごい
※VIVEトラッカー(2018)と比較して情報をお届けします。
33%小型化された!
まず最初に触れたいのがこの項目だ。
小さい!ただただ、小さい!
従来の「Vive Tracker」はそれなりの大きさがあり、体を動かした際に少し違和感があったりしたのだが、
今回の発表された「Vive Tracker 3.0」は33%小型化され非常に扱いやすいサイズ感となっている。
精度に関しても、高精度が約束されているため問題ないだろう。
やはり、体や物にダイレクトに取り付けるアクセサリーは小さいに限る!
これは最も目を引く進化といえるだろう。
15%軽量化!
次に触れたいのが軽量化だ!
本体自体が小さくなった影響もあり、重量が15%ほど軽量化されている。
本体が小さくなることも重要だが、重量もしっかりと気にしておきたいポイントだ。
ルームスケール内に道具をトラッキングするのであればなおさら気にしておきたいところである。
15%軽量化によって75gになり、かなり期待できる。
重さがある以上、重心などを考えなければいけないのだが、それでも素晴らしい進化だ。
75%電池寿命アップ!
最後の項目だが。。。。これはすごい。。。。
75%も電池寿命が性能アップしているのだ。
無線機器の命であるバッテリー。
そのバッテリー性能が75%もアップした。
(≒7時間の継続使用が可能)
より長時間、ゲームや、仕事、クリエーションに使うことができるようになった。
私も仕事をするうえでトラッカーのバッテリー時間にはとても気を使っている。
これが意外とストレスだったのだが、それがかなり改善されると思われる。
バッテリーの大容量化は非常に大きなポイントだ。
「Vive Tracker 3.0」の注意点
やはり高い!
値段は17,500っと、安いとは言えない。
1つは正直使い道を見出すのが難しく、最低4~5個の使用が望ましい。
そうなると
【4個の場合】
17,500円 x 4 = 70,000円
【5個の場合】
17,500円 x 5 = 87,500円
っとかなり高額な値段となってしまう。
かなり素晴らしいデバイスであるのだが、値段がネックになるのでお財布とは慎重に話し合いが必要だ。
非常に楽しみなガジェット
進化が大きく感じられる「Vive Tracker 3.0」はいかがだっただろうか?
仕事で使用されるなら、ぜひ手に入れてほしいアクセサリーのはずだ。
もちろん、仕事以外にもVRゲームで全身トラッキングをして遊ぶという贅沢仕様も検討したいところ。
発売日である2021/4/9を全力で待とう!