2021/5/28
「グラフィックボード」
プロのクリエイターが求める最高級グラフィックボードのシリーズ
「RTX A」シリーズに新たに「5000」番の「RTX A 5000」が店頭発売された。
「RTX A」シリーズの中で一番最初に発売されたのは「RTX A 6000」で、すこし期間を空けての「A 5000」「A 4000」の発売となった。
データサイエンティストやCAD/CAEを使用するエンジニア、3Dグラフィックス制作などを行なうクリエイターといった、プロフェッショナルの仕事をこなす方にとっては、喉から手が出るほど欲しい製品だ。
さて 今日はそんな「RTX A 5000」「RTX A 4000」の各スペックについて確認をしていこう。
そもそも「RTX A」とは?
![](https://ikectchbook.com/wp-content/uploads/2020/11/Logo-NVIDIA-1024x276.png)
NVIDIAのグラフィックボードは大きく分けて2種類のシリーズに分類されており、以下の2シリーズっとなっている。
【ゲーム特化型の「GeForce」シリーズ】
ASUSなど、様々な有名企業が参入しオーバークロックモデルなどの製品を制作している。
ゲーム性能に特化しており、OPEN_GLなどの性能をソフトウェア上で大きくダウンされている。
値段は比較的抑えめに設定されているものが多い。
【完全クリエイターシリーズの「 A (旧名Quadro)」シリーズ】
データサイエンティストやCAD/CAEを使用するエンジニア、3Dグラフィックス制作などを行なうクリエイターといった、プロフェッショナルに向けたグラフィックカードシリーズ。
製造メーカーは日本メーカーの「ELSA」のみで、購入する際はこちらのメーカーからしか購入することができない。
OPEN_GLなどの性能がソフトウェア上で100%の性能が引き出せるようになっているモデル。
また、搭載されているグラフィックメモリーはかなり高く16GBー24GBー48GBと非常に大容量だ。
値段はかなり高く。GeForceと比較すると2倍〜3倍近く高い値段設定となっている。
ゲーム用なら「RTX Geforce」シリーズ
クリエイト用なら「RTX A」シリーズ
上記のように明確に使用用途が決まっている。
しかしながら、ゲーム用の「RTX GeForce」シリーズでも、CADや動画編集などのクリエイト作業はもちろん行うことができる。
しかし、上記で説明している通りOPEN-GLなどの設定がソフトウェア上で制限されてしまっているため、OPENーGL特化型のソフトウェアは性能に制限を受けてしまう。
その性能制限の条件を取り払ったグラフィックボードが「RTX A」シリーズということだ。
クリエイト用途であれば間違いなく「RTX A」シリーズに軍牌が上がる。
ただし「RTX A」シリーズはゲームエンジンの処理が不得手でゲームに限り処理能力が半減するというデメリットも存在する。
「RTX A」シリーズのスペック確認
ここからは「RTX A」シリーズのスペック確認や、前シリーズの「Quadro」からの進化ポイントを確認していこう。
外観
【正面】
【側面ヒートシンク側】
【接続端子】
各スペック表
RTX A6000 | RTX A5000 | RTX A4000 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ampere | Ampere | Ampere |
メモリ | 48GB GDDR6 | 24GB GDDR6 | 16GB GDDR6 |
メモリバンド幅 | 最大768GB/s | 最大768GB/s | 最大512GB/s |
メモリインターフェース | 384bit | 384bit | 384bit |
CUDAコア数 | 10752 | 8192 | 6144 |
Tensorコア数 | 336 | 256 | 256 |
RTコア数 | 84 | 64 | 48 |
インターフェース | PCI Express 4.0 x16 | PCI Express 4.0 x16 | PCI Express 4.0 x16 |
NVLink | ○ | ○ | × |
熱設計電力(TDP) | 300W | 230W | 230W |
ディスプレイコネクタ | DisplayPort × 4 | DisplayPort × 4 | DisplayPort × 4 |
プロセスルールが8nmに変更
プロセスルールが「RTX 20シリーズ」の12nm に対して「RTX 30シリーズ」では8nmにグレードアップしたことで、高性能なGPUを製造することが可能になった。
プロセスルールが12nmから8nmに細かくなったことで同じ面積でも 1.93倍の密度で回路を刻むことができるようになったため、CUDA COREが20シリーズと比べて約2.5倍多くなっている。
結果的にコア数とても多いグラフィックボードになっている。
VRAM「ECC機能付きGDDR6」搭載?
メモリはGDDR6の上位互換、ECC機能付きGDDR6Xが使用されている。
ECC機能が搭載されているため、自動でエラー処理を行ってくれるのも素晴らしい点だ。
PCIe GEN4.0対応
GeForce RTX シリーズ同様にPCIe GEN4.0が搭載されている。
性能は前世代のものよりも2倍近く処理速度が上がっている。
![](https://ikectchbook.com/wp-content/uploads/2021/03/3--1024x403.png)
第2世代RTコア・第3世代Tensorコア搭載
前世代と比較して最大2倍高速になったレイトレーシング パフォーマンスとハードウェア アクセラレーテッド モーション ブラーを活用し、より視覚的に正確なレンダリングをより短時間で実行できるようになっている。
より完璧に仕上がったクリエイター最強のグラフィックボード
いかがだっただろうか?
下記の新機能を備えた現時点で最強のグラフィックボードに仕上がっている。
・NVIDIA AmpereアーキテクチャベースのCUDAコア
・第2世代RTコア
・第3世代Tensorコア
・ECC機能付きGPUメモリ
・第 3 世代 NVIDIA NVLink搭載
・PCI Express Gen. 4
私も導入の機会があれば、ぜひ試してみたいところだ。
あらゆるレベルで強烈なパフォーマンスが期待できるだろう。
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