2021/8/16
「レーザー距離計」
建設現場・室内(インテリア)など、物を図る上で必要なツールでコンベックスが存在する。
しかしながら、コンベックスは対象物が大きくなると寸法を図るのが面倒で、測定の時もそれなりに気を使うのでかなり疲れる。測定結果も紙に書き込む動作が面倒だ。
そんな面倒事を解決してくれるガジェットが存在する。
それが「レーザー距離計」だ。
筐体もコンパクトでシンプル。
ガジェット好きにはたまらないこのプロダクト。
手に入れずにはいられない!
今回はそんな寸法を図るにはもってこいの便利ガジェット。
BOSCHのデータ転送レーザー距離計。
GLM 50 C Professional をレビューしていく。
早速紹介していこう。
スペック・外観
スペック
メーカー | BOSCH |
---|---|
製品名 | GLM 50 C Professional |
レーザーダイオード | 635 nm、< 1 mW |
測定範囲 | 0.05 – 50.00 m |
測定精度 | ± 1.5 mm |
測定範囲:傾斜測定 | 0~360° (90° x 4) |
測定精度(標準) | ± 0.2° |
測定時間 | 0.5秒未満, 4 秒 |
電源 | 単4アルカリ乾電池×2本 |
自動電源オフ | 5 分 |
サイズ | 45 x 205 x 24 mm |
質量、約 | 0.1 kg |
測定単位 | m、cm |
メモリー容量(件数) | 30 |
防じん・防水性能 | IP 54 |
データ転送 | ・Bluetooth™ Smart ・Bluetooth™ Classic |
レーザーカラー | 赤 |
ディスプレイ | カラーディスプレイ |
価格 | 12,000円 |
外観
【表面】
【側面】
【裏面】
【固定ねじ】
「GLM 50 C」の注目ポイント
種類豊富な測定が可能
安いものだと、どうしても測定の種類に制限を受けてしまうのだが、「GLM 50 C」は非常に様々な種類の測定が可能になっている。
(1)距離
(2)面
(3)容積・体積
(4)加算・減算
(5)シングルピタゴラス
(6)ダブルピタゴラス
(7)間接ピタゴラス
(8)壁面積
(9)最小・最大
(10)連続
(11)傾斜
(12)タイマー
(13)等間隔
また測定可能距離は50m、精度も±1.5mmとかなり高精度で、測定誤差もかなり許容できるように仕上げられている。
測定の結果に関しては30個のストックが可能となっており、単体で使っても非常に便利だ。
本体の形状も、測定の邪魔にならないシンプルな作りになっており、かなり測定がしやすくなっている。
Bluetooth接続で測定結果をアウトプット可能
「GLM 50 C」の目玉機能が、この「Bluetooth接続」機能だ。
専用アプリである「MeasureOn」と連動することにより、測定した寸法データをアプリ内の簡易図面に書き込むことが可能だ。
これが非常に便利な機能で別途に図面を持たずにスマートフォンやタブレットにワンタッチで記載できるので、測定が非常に楽になる。
アプリケーション内でプロジェクトごとにファイルも分けることができ、写真を撮ってファイル上に貼り付けることも可能だ。
正直これ1つあれば、現場の測定作業がかなり楽になる。
防塵・防水・長寿命
バッテリーに関しては、単四電池x2本で稼働する。
5分間使用が感知されなければ、自動的にバッテリーがOFFになるため扱いがしやすい。
防塵防水性能はIP54に該当し、使用温度範囲は-10℃~+45℃とかなり強固な作りとなっている。
とは言っても、精密機器なので可能な限り大事に扱うようにしてあげたい。
起動・測定が早い
もう一つ気になるポイントとしては、起動速度だが、、、、、
これも安心して欲しい。
なんと起動速度はわずか1秒。
気になった箇所はすぐさま測定することが可能だ。
測定時間も1秒ほどで測定できるため、ユーザーはわずか2秒で欲しい寸法情報を知ることができる。
早いは正義だ。
画面がカラー液晶
さて、様々なメリットを紹介してきたのだが、最も重要なことがある。
それが「画面」だ。
いくら高性能でも画面が見えづらければ、イライラしてしょうがない。
だが、安心して欲しい。
「GLM 50 C」はカラー液晶を搭載しており、画面が非常に見えやすくなっている。
読み違いの心配もなくガジェットを扱うことが可能だ。
「GLM 50 C」の残念ポイント
レーザーポイントカラーが「赤」
最近のレーザーポイントカラーは視認性がしやすい「グリーン」が標準的だ。
だが、「GLM 50 C」は「赤」が採用されている。
正直「赤」でも見えることには見える。。。。だがしかし、、、最高の視認性を求めるならやはり「グリーン」が一番だ。
【結論】買って損なし!入門型データ転送レーザー距離計の決定機!
非常に優れたデータ転送レーザー距離計だ。
現場で様々なレーザー測定器を使わせてもらったりしていたのだが、サイズ感や使用感全てにおいて高水準の出来栄えと言ってもいいだろう。
なかでもアプリケーション連動が凄まじいメリットを実感できた。
他の製品ではなかなか見ることができない機能なので是非とも、読者の皆さんも体験してみて欲しい。
デザインもシンプルで魅力の一つと言えるだろう。
もし、レーザー距離計で悩んでいるのであれば、「GLM 50 C」はオススメだ。
値段は高くなるが、グリーンのレーザーポインターを搭載した「GLM50-27CG」も、予算が許すのであれば、購入しても良いだろう。
※グリーンレーザーで高性能バージョンはこちら