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メモリとは?【自作PCシリーズ:メモリって何?】

こんにちは、イケッチです。

このページでは、PCで使用される「メモリ」の説明をしていきます。

簡単に説明しておくと「作業領域」だ。

これだけだと少しわかりづらいので、「机の広さ」と言い換えたほうがいいかもしれない。

HDDやSSDなどの記憶装置と勘違いされやすいパーツなので、詳しく説明していきたい。

「メモリ」とは?

メモリって?


「メモリ」は先ほど簡単に説明させていただいた通り、「作業領域(机の広さ)」を担うパーツだ。

「メモリ」の役割としては、CPUからのデータ情報を処理するために必要なパーツで、CPUから送信されてくるデータ情報全てを処理している

つまりメモリ「作業領域」が大きくなればなるほど、CPUから処理できるものが多くなり、早く快適なパソコン操作が可能になる。

パソコンが重く(遅く)なったりした経験はないだろうか?

大体の原因はこの「メモリ(別名:RAM)」の搭載GB数が少ないことが原因だ。

それほどまでにパソコンに与える影響が非常に大きいパーツと覚えておこう。

RAMとROMの違い

一度ここで「RAM(ラム)」と「ROM(ロム)」について説明しておこう。

【RAM(ラム)】
作業領域を表している。例えると「机」
CPUからの情報を処理するためのメモリ
電源を消すことでメモリ使用量はリセットされる。
製品としてメモリ(RAM)だ。

【ROM(ロム)】
保存領域を表している。例えると「引き出し」
RAMを通じて処理したデータをいつでも閲覧できる状態に保存しておくメモリ
RAMと違い電源を落としてもデータは保存され、意図的に消さない限り永続保存されている。
製品はHDD、SSD、M.2などの記憶装置だ。

外観

細かい関連単語

デスクトップ用メモリー「DIMM」


デスクトップパソコンに使用されるメモリ規格で「細長い」のが特徴

非常によく見るタイプのメモリだ。

ノートパソコン用メモリー「SO-DIMM」


ノートパソコンに使用されるメモリ企画で、デスクトップパソコン用と比べて「短い」のが特徴

こちらはあまり目にする機会がすくない。

メモリの規格「DDR」

メモリは数年ごとに「規格」が変化している。

その規格を「DDR」と呼ぶ。

2015年頃はDDR3が主流のメモリ規格でしたが、2020年現在はDDR4が主流のメモリ規格となっている。

「DDR3」と「DDR4」で形状が変化しており、この2つの間には「互換性」はない。

使う予定のマザーボードとCPUが対応しているメモリ規格をしっかり確認しよう。

対応チャネル

CPUが識別できるメモリの枚数のことを「対応チャネル」と呼ぶ。

使用するCPUによって
メモリ4枚認識のクアッド(x4)チャネル
メモリ2枚認識のデュアル(x2)チャネル

っと変化がある。

CPUを確認し、使用するメモリ枚数をしっかりと確認しよう。

メモリクロック

メモリのデータ転送速度を表した数値のことを「メモリクロック」と呼ぶ。

規格である「DDR」の後ろに、この「メモリクロック」が表示されている。

たとえば「DDR4ー3600」や「DDR4ー2666」と行ったような感じだ。

CPUによって対応しているメモリクロック数が変わってくるため、使用するCPUによって、使うメモリの速度を決めよう。

メモリ容量

メモリの作業領域(机の広さ)を決める最も重要な項目が「メモリ容量」だ

メモリ選びで最も悩む項目で、容量が多いほどコストが高くなってしまう。

メモリ1枚に与えられている容量は複数あり、「4GB・8GB・16GB・32GB」が存在する。

これを最低2枚使い、メモリ容量を決めていく。

最近は8GBでの運用が厳しい傾向にあるため、最低16GBを積んでおくことをお勧めする。

メモリ容量が低いと、様々な問題が発生する。

①メモリ使用がメインのソフトで処理性能が下がる。
②ゲームのフレームレートが伸びない
など

ネイティブメモリ

「JEDEC準拠メモリ」はBIOS設定画面からメモリクロックを自分で設定して、メモリ速度を調整するのだが、

ネイティブ対応メモリは、その手間がなくマザーボードに接続するだけでメモリに保存されたメモリクロックを自動的に適用してくれる

初めて自作パソコンに挑戦する方であれば、ネイティブメモリを使用したいところだ。

メモリランク

メモリの基板に搭載されているチップの多さのことを「メモリランク」と呼ぶ

「1ーRank」と「2ーRank」の2種類が存在しており

「1ーRank(シングルランク)」はチップが片面だけ搭載されている。

もう一つの「2ーRank(デュアルランク)」はチップが両面に搭載されている。

正直あまり気にしなくても良い項目だが、知識として覚えておいてもいいだろう。

ECCメモリ

ECC(Error-correcting code memory)の略で、
データ破損を自動検出して修正する機能を持つメモリのことを「ECCメモリ」と呼ぶ

サーバーグレードのパソコンや、ワークステーションに使用されるメモリで、かなり高性能なメモリだ。

一般のマザーボードではECC対応のメモリを使用することができず、専用設計されたマザーボードのみ接続が許されている。

メモリの容量・性能が高いと、どうなるの?

まず、メモリの容量が多ければ多いほど、処理能力が向上し、マルチタスクをこなすことができるようになります。

一般的な使用(ネットサーフィンなど)では、最低16GBあればスムーズな動作ができます。

Excel・wordなどのソフトウェア編集に関しても16GBあえれば問題はないでしょう。
ただし、これらのソフトを複数起動し作業するのであれば32GBは欲しいところだ。

動画編集やイラスト・写真編集はメモリ容量に依存したソフトが多いため最低32GBは搭載したいところ。
これらの編集ソフトは多重起動(マルチタスク)が基本になるため必ず32GBは搭載しよう。
4K動画などを編集する際は64GBはないと処理が追いつかない傾向にある。

ゲームに関しては求める敷居が人それぞれなので、はっきりと言うことはできないが、最低16GBは搭載しておきたい。
最高の環境でゲームを楽しみたいのであれば32GBあれば十分だろう。
正直メモリにお金を使うよりはグラフィックボードやCPUにお金を欠けた方が明確なスペックアップが狙える。

以上のことから言えるのは、「絶対にメモリ(RAM)8GBのモデルは買ってはいけない」っと言うことだ

最初の方は良くても、後々、パソコンの動作が著しく低下するのは目に見えている。

まとめ

ここまでいろいろ書いてきたが最後に簡単にまとめておこう。

【メモリとは】
・CPUのデータ処理を担うパソコンパーツ
・容量が多ければ多いほど「作業領域(机の広さ)」が広くなり、マルチタスクに対応できる。
・アプリによっては処理の要になるので多いに越したことはない
・メモリ(RAM)8GBの市販パソコンは絶対に買ってはいけない
・「RAM」と「ROM」は全くの別物

いかがだっただろうか?
メモリがどんなものか理解してもらえただろうか?

少しでもお役に立てれば嬉しい。

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