2021/5/15
「VR(バーチャル・リアリティ)」
VRカンファレンス「VIVECON 2021」にて、HTC社は
新型PC用VRヘッドセット「HTC VIVE Pro 2」
オールインワン型VRヘットセット「HTC VIVE Focus 3」
の2機種を発表した。
両機ともに5K解像度を誇る最高のVR体験を提供してくれる最高峰のVRヘッドセットの登場だ。
今回はその内の一機、新型PC用VRヘッドセット「HTC VIVE Focus 3」について情報をまとめて行こう。
「HTC VIVE Focus 3」とは?
台湾のメーカーである「HTC」と、アメリカのメーカー「Valve」が共同開発したVRヘッドセットが「HTC VIVE」だ。
その「HTC VIVE」シリーズのオールインワン型の最新VRHMDが、「HTC VIVE Focus 3」だ。
VRカンファレンス「VIVECON 2021」にて発表されたVRHMDの一機でオールインワン型・5k解像度・90FPS・120°視野角とかなり贅沢な仕様のVRヘッドセットとなっている。
「Oculus Quest 2」とは使用用途が違い、「HTC VIVE Focus 3」はビジネス用途向けに設計された使用になって言る。
「HTC VIVE Focus 3」の進化点
美しいグラフィックス「5K解像度」
HTC focusから大きく進化した点としてグラフィックスが5K解像度になっている。
クラス最高峰のディスプレイリマスター5K解像度が搭載されているため、VRの没入感がさらに深くなる。
VR内での文章の確認や、モデルの細部の確認など、今までのVRヘッドセットではなかなか出来なかったことができるようになってくる。
それほどまでに目に飛び込んでくる繊細な情報は重要なのだ。
流れるようなフレームレート「90FPS」
5K解像度の対応でフレームレートのダウンが気になるところではないだろうか?
しかし安心してほしい。
5K解像度でありながら、90FPSのフレームレートを確立している。
しっかりと前シリーズのFPSをしっかりキープしている。
VF酔いの心配もなさそうだ。
さらに広がった「120°の視野角」
今までのVRヘッドセットの視野角は110°だったのだが、今回はさらにグレードアップされて120°の視野角を搭載している。
視野角を広げることで、人間の目との整合性が高まり、より自然で快適かつ軽快にVRを体験することができるようになる。
スイートスポットの調整も搭載
今までのVRヘッドセットにも標準搭載されているスイートスポットの調整機能も、もちろん搭載されている。
これは目を酷使するVRヘッドセットには、非常に重要なものだ。
目の疲れを最小限にするためにスイートスポットを調整する。
装着したまま簡単に調整ができるので、各個人の設定をすぐに見つけることができる。
曇り止めの「冷却機構」を搭載
オールインワン型VRの欠点として、熱の問題が挙げられる。
熱を持ちすぎるとヘットセット自体の性能ダウンにもつながる。
また、VRヘッドマウント内部にレンズの曇りも気になるところだ。
それを解決するのが「冷却機構」の搭載だ。
VR初の搭載になるため、稼働音などが気になるポイントになるが、、、
それでも嬉しい機能の1つだ。
没入型のオーディオ「オープンバックデュアルドライバースピーカー」
「オープンバックのデュアルドライバースピーカー」が搭載されている。
3D空間サウンドの提供が約束されており、没入感はしっかりキープされるはずだ。
ハイレゾ出力の3.5mmオーディオジャックサポートも利用可能とのことだ。
バッテリー交換機工搭載
ヘッドセットの後ろの部分がバッテリースペースになっている。
このバッテリーが交換可能で、バッテリーを複数持っていれば、より長い時間VR体験をすることができる。
オールインワン型VR初のバッテリー交換機構だ。
緻密に設計されて重心バランス
オールインワン型で気になるのがVRヘッドセットの重心バランスだ。
「Oculus Quest 2」は前に重心が偏り、頭が重く感じる。
「HTC VIVE Focus 3」は駆動バッテリーがヘッドセットの後ろに装着できるようになっており、前と後ろでうまくバランスが取れるように設計が施されている。
重心がしっかり設計されていると、ヘッドセットの重量感にも変化がある。
ビジネス向けとのこともあり長時間の利用が想定されているため、これは非常にうれしいポイントだ。
持ちやすいコントローラー
自然なフィット感を生み出すコントローラーも重要だ。
手にフィットするようにヘッドセット同様に、重心のバランス調整が行われている。
6Dosのサポートもされており、トラッキングも全く問題ない。
ボタンやトリガーの位置も人間工学に基づいて設計されている。
バッテリー寿命も15時間駆動可能で、USB-Cを用いた準電に対応している。
VIVE Businessストリーミング
PCに接続することで、オールインワンVRヘッドセットのグラフィックスを強化できる。
また、複雑なシーンや、専用のアプリなどにも対応することができる。
PC要らずの「オールインワン型」
現在、世の中に出ているオールインワン型VRヘッドセットでもっと高性能なガジェットに仕上がっている。
もちろん PCとの接続でより、様々なコンテンツを楽しむ事も可能。
「HTC VIVE Focus 3」の注意点
値段が高い
オールインワン型VRのライバル製品として挙げるとすれば「Oculus Quest 2」だが、
こちらと比べると値段設定がかなり高く130,900円となっている。
ビジネス用途なので「Oculus Quest 2」と比べるのは庭違いではあるが、オールインワン型でくくると同じ部類だ。
やはりそうみるとかなり高く感じる。
【結論】最高峰のオールインワン型VRヘッドセット
値段が高いという問題点があるが、
ビジネス用途となれば納得がいく値段設定ではないだろうか?
何よりオールインワン型VRで5K・90FPS・120°視野角っとかなり強力なアドバンテージを持っている。
私も仕事でよくVRを使うので、かなり気になっている。