「ヘッドセット」
非常に多くの種類の製品が販売されており、ユーザーを悩ませている「ヘッドセット」
カテゴリーとしては「カナル型」「インナーイヤー型」「ヘッドホン型」。
さらに「有線」「無線」っと、気にするべき項目が多い。
私も複数のヘッドセットを使用してきたが、今回レビューするヘッドセットが非常に使いやすかったため是非紹介させて欲しい。
それが、骨伝導イヤホンで有名なShokzの「OpenComm」というプロダクトだ。
結論から言えば、使い勝手・スピーカー音質・マイク音質・バッテリー能力など全面的に見て「買い」の製品だ。
テレワークでヘッドセットの活用が多いユーザーであればドンピシャで合うだろう。
前置きが長くなりそうなので、早速Shokzの「OpenComm」を詳細レビューしていこう。
スペック・外観
スペック
メーカー | Shokz |
---|---|
製品名 | OPENCOMM |
重量 | 33g |
カラー | ブラック/グレー/ホワイト |
無線規格 | Bluetooth5.1 |
バッテリー | 容量 :170mAh 音声通話:約16時間 音楽再生:約8時間 |
防水&防塵規格 | IP55 |
価格 | 22,880円 |
外観
【内容物】
【側面①】
【側面②】
【全体】
【全体詳細】
【ファンクションボタン】
右耳側面にはファンクションボタンが設置されている。押すことで通話の応答や切断・音楽の再生を行うことができる。
【音量調整ボタン】
右耳側面の下側には、音量調整ボタンが設置されている。
音量調整の機能とは別に、+ボタンは3秒間長押しすることで電源のON/OFFボタンとして機能する他に、電源起動時に+ボタンを5秒間長押しすることで接続ポイントモードに移行することが可能だ。
また、マルチポイント接続にも同様の手段で5秒間押すことで起動する。
【充電端子】
右耳後部にはマグネット充電端子が搭載。
USB-Cなどの端子と違い、汗などの水分が付着しても取り除きがしやすい仕様だ。
接続ケーブルは上記のような形状。ケーブル長さは1Mほどで、USB-A to 専用マグネット端子。
接続すると以下のようになる。
「Shokz」の「o」が点灯するため充電状況は管理しやすい。
【ブームマイク】
ブームマイクは可動式になっており収納可能だ。
稼働範囲も非常に広く、収納した状態を0度したとき、約270度まで稼働する。
視界にはマイクが入ってこず、口に近いポイントをそれぞれ合わせることが可能だ。
【キャリングケース】
ヘッドセット本体と、充電ケーブルや入っていた保証書全てを収納できるキャリングケース。
「OpenComm」の注目ポイント
骨伝導式のため、耳が蒸れない。装着感・使い勝手も素晴らしい
まず特筆すべき点は、製品の特徴とも言える「骨伝導」だ。
骨伝導式のヘッドセットのため、インナーイヤーやカナル型とは違い、耳付近の骨に当てるようにして装着するため、耳の中が蒸れることがない。
装着時のフィット感は意外としっかりしているが、圧迫感を感じるほどではなく、長時間つけていても全く違和感は感じなかった。(ちなみに筆者は、つけていることを忘れて風呂に入ってしまった。)
カナル型などのイヤホンで耳が圧迫されるような感覚や、耳の蒸れによる痒みに悩んでる方も多くなっているため、骨伝導という選択肢はとても有力と感じる。
また、本体が33gと軽量設計されており、マスク・メガネの同時着用時でも問題(干渉・違和感)なく使用可能だ。
イヤホン/マイク共に高品質
ヘッドセットとして気になるポイントとして「音質」が挙げられる。
骨伝導と聞いて、多くの人が音質について不安があるようだ。
かくいう私もその一人で、実際に購入して使用するまで非常に不安だった。
が、そんな心配は使用して一瞬で吹き飛ばしてくれた。
再生される音源や会話の声は高級イヤホンほどではないが、聞く分には十分すぎるほど安定しており必要十分。
耳を塞いでいないということもあって、自分の声も聞き取りやすく、自然な会話を行うことが可能だった。
マイクに関しては「DSPノイズキャンセリング」が搭載されているため、周囲の騒音を抑え音声を相手に届けることができる。
試しに、少し賑わいがあるカフェの中で通話をしてみたところ、こちらの音声はクリアに伝わっており問題なく会話が成立していた。
2万2000円という値段設定だけあって、音質・マイクは非常に優秀と言っていいだろう。
企業努力にも感謝だ。
バッテリー持ちが良く、充電は最速
バッテリー持ちはこれほどコンパクトにもかかわらず18時間の通話が可能となっている。(音楽再生の場合は8時間)
これでも十分ではあるが、最近のワイヤレスイヤホンでは当然の搭載となっている「急速充電」も搭載。
充電時間はわずか1時間と非常に高速だ。
5分間の充電に最大2時間の通話が可能とのこと。
バッテリー容量は170mAhということで、電力効率はとても優秀と言っていいだろう。
バッテリー残量の確認は、ヘッドセットから音声が流れていない状態で、プラスボタンorマイナスボタンを1回押すことで確認することができる。
信頼性と耐久性を備えたチタン製・製品保証は2年間!
OpenCommはフルチタンで造形されており、余程のことが無ければ損傷による故障はないと言えるだろう。
フルチタンということで、ブームマイク部分に関してもチタンが採用されており、これは世界初の試みといえる。
当然ながらメーカー内でも耐久テストを行なっており、結果的にOpenCommは「元の形状を維持し、あらゆる動きの中でもしっかりと固定することができる」っという素晴らしいテスト結果を得ている。
製品保証に関しても2年間と長めの補償が約束されており、精神衛生的にも非常に素晴らしい。
「OpenComm」の注意ポイント
周りに強い騒音があると、音声が聞き取りづらい
「Air pods pro」や「WF-1000XM4」などのイヤホンであれば、カナル型の恩恵+ノイズキャンセリングで、騒がしい環境でも通話することは可能なのだが、
骨伝導で耳がオープンになっている関係もあり、「OpenComm」は周りの騒音があまりにも大きすぎる場合は、残念ながらどんなに音量を大きくしようとも相手側の音声が非常に聞き取りづらくなる。
相手側にはこちらの騒音は、マイクの「DSPノイズキャンセリング」である程度シャットアウトすることが、残念ながら相手からの声はかなり聞き取りづらいものとなった。
正直言えば、ビジネスユースに特化している関係もあり、そこまで騒がしい環境で使うことは珍しいので、あまり神経質にとらえる必要はない。
骨伝導式の全ての欠点として、頭の片隅に覚えておく程度でいいだろう。
マルチポイント接続で注意
マルチポイント接続で、微妙に感じた点がある。
例えばスマートフォンともう一台のデバイスでマルチポイント接続している際、外出時にスマートフォンだけを持って出かけるとする。
すると、Opencommがマルチポイント接続先である「家に置きっぱなしのiPad」に接続を試みようとする行動をおこすのだが、そこで発生する音が接続されるまでずっと鳴り続けてしまう仕様になっている。
これが非常に厄介で、わざわざOpencommの電源を切り、入れ直さないと接続音が解除されないのだ。
対策としては、外出時にスマートフォンは接続しっぱなしでいいとして、もう1台のデバイスはBluetooth設定画面で「Opencomm」の接続を解除する。っという行動が必要になる。
【結論】ビジネス ヘッドセットとして全力でおすすめできる「Opencomm」
Shokzがミュニケーション専用に開発したヘッドセットのため、「Opencomm」は極めてテレワーク用のヘッドセットとして優秀だ。
何よりカナル型やインナー型と違い、耳に圧迫感が生まれず装着できる骨伝導オープンイヤー型が素晴らしい。
装着感も自然で、違和感なく身につけることもできる上、メガネやマスクとの同時着用も問題なくこなせる。
快適な環境を整える上で、非常に有効なガジェットと断言していいだろう。
癖はあるとは言えばマルチポイントにも対応しているため、ユーザーを選ばないのも素晴らしいポイントと言えるだろう。
気になる方は是非、試してみてほしい。
以上、(@iketchbook)がお送りしました。
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